足相学上、「親指三碧木星肝臓部位」と言います。
親指は、その名の如く五趾の親であり、他の四趾を統率しており、親指が吉相を示していれば、他の四趾に少々の難点があっても健康、運勢はあまり悪くありません。しかし、親指が悪い相をしている時は、一般的にその人の健康や運勢は凶といわれています。

親指は東洋医学的な考えから見ますと、肝臓、胆嚢部位であり、また目とも深い関係にあります。目＝芽、草木の芽にあたります。親指が良い形や色であれば「発芽の時から、発育旺盛で何事もスタートが順調であり、後々に向けても順調にゆくもの」と考えます。

親指が著しく、虚実の相を呈し、不正になると何事も、スベリ出しが上手くゆかぬ。
芽が悪いとも言えるので、芽が出ないという意味に通ずるのです。
お正月に、「お芽出度う」という言葉にも何か通ずるものがありますね。

また、肝も＝勘と考えることができ、親指が吉相を示す方は、カン（勘）が優れ、先見の明に富み、物事の変化に応じてそれに対処する判断が機敏に働き、過ちが少ないとも言います。

また肝＝癇癪（カンシャク）のカンとも、置き換えられ、親指が虚弱であれば、神経衰弱やノイローゼ、気力低下。腫れているように大きく赤くなっている時は、怒りやストレスを溜め込み、ヒステリーなど、肝臓と神経の生理学的な関係を親指に当てはめて考えることができます。

新年、お休み明け、仕事始め、皆様それぞれでしょうが、まずは足の親指をじっくり、触って、よく観察してみましょう。

春に向けて、芽の出やすい親指になっているでしょうか？
気の流れが良さそうな風貌でしょうか？
色や硬さ、形、皮剥け、ニオイなど。すべひっくるめて、運の好さそうな足にしてあげてください。

◎吉相の親指とは……足裏側から見て……

• ○親指の形が豊かな印象を受ける。
• ○色がピンク色、赤、黄色は実。白や紫は虚、と考えます。また、艶がある事。
• ○硬さが程よく、余裕がある。パンパンに張っている親指は忙しく、イライラ。スカスカ、ふかふかしている親指は心ここにあらず、地に足のつかない、血の巡りの悪さも示します。
• ○親指の先端にシワや角質がない事。尖りすぎていない事。
• ○皮剥けがない事。小さな穴のような皮剥けは、焦りや隠し事を抱えていると出ると言われています。
• ○指の向き、内側や外側に傾いていない。
• ○親指の付け根にクビレがある。クビレがない方は肝や脳への血流が悪く、血圧も高くなりがちです。首が回らない、首を絞められている状態にしておくことはNGです。

　是非、皆さんも親指を写真で撮って、観察してみて下さい！

	乾燥感が強く、指紋が目立ちます。肝や目に潤いがない、運気にも潤いがない。
	指の中央のあたりが紫でうっ血して指紋も擦り切れ。外側の付け根に角質。血の巡りの悪さを感じます。首が回りきらない感じ。集中力もなく、勘も優れず。
	赤く、ぼってりとむくんで、皮剥けもある。付け根のクビレもない……。よくない相です。健康面に特に注意してください。
	先端が皮剥けと角質をもって、色も虚弱。そして人差し指側に倒れている。自身に力がないので、他に依存しきっている状態。芽の出る方向が間違ってしまう状態。自身で歩き出す決意を持たないと何も生みだされません。

このほかに、温度や匂い弾力性が加わると、以外にも吉相の親指は少ないのです。

2014年、皆様の親指が健やかになり、お目出度い、勘の優れた1年になりますこと願っております。そのためにも是非、親指だけでもいいので、揉んであげてくださいね！