足裏だけでなく、内側のアーチにも反射区は存在します。
内側のアーチは、その方の脊柱の生理的弯曲を反映しています。

扁平足の方は生理的弯曲が少なく、纏足（てんそく）のようにアーチが高く甲高の方は、弯曲がありすぎて腰痛や背部痛などを感じていることがあります。

また脊柱と言えば、自律神経（おもに内臓神経）の働きとも密接なつながりがある部位ですから、内臓に刺激を送りたい時には足裏ばかりでなく、足の内側のアーチ部分をしっかりとほぐしてあげるのもコツです。

ただ、揉む前に知っておきたいのは、その脊柱の変調を起こしている部位や高さにより、身体臓器への影響だけでなく、精神面にも大きく影響を及ぼしているということです。

足の内側にある脊柱エリアは、頸椎・胸椎・腰椎・仙椎・尾椎で構成されています（図参照）その部分を触って硬かったり、痛かったりした場合、または変形や皮むけなどがある場合を変調とします。それぞれの部位別に説明します。

　○上部頸椎エリア（指先の方、爪の横あたり）：第1・2頸椎
　　　 ……気分が晴れず、喜びを感じにくくなっている。人生がつまらない。
　 ○下部頸椎エリア（爪より下、外反母趾好発部位のあたりまで）：第3～7頸椎
　　　 ……孤立しやすく、自分で自分を追い込んで責めがち。
　 ○胸椎エリア
　　　 ……頑張りすぎ。一人で抱え込み。疲れて余裕がない。不安感が強くなりがち。
　 ○腰椎エリア
　　　 ……「～どうせ」「私なんか…」自己肯定感の低さ、愛される自信のなさ。
　 ○仙椎エリア
　　　 ……仕事や家事の問題がいつも片付かない。時間管理ができない。
　 ○尾椎エリア
　　　 ……落ち着きがない、もしくは頑固すぎて融通が利かない。不安定感強く溜め込む。

実は、足の内側アーチだけでなく、実際に背中や首、腰など痛い部位と当てはめてもあっているのでは？　でも背中や腰はすぐ揉めませんが、足なら揉めるはずです。すぐに柔らかくしてあげて下さい。もちろん逆の使い方でも大丈夫です。

こういう心理状態にあるという方は、該当部位を良く揉みほぐしてあげて下さいね。
少しでも、快適な状態になるようケアしていきましょう！