肌寒さが日に日に本格的になり、秋の深まりを感じるこの季節。
腰痛を訴える方が、ぐっと多くなります。

寒さと乾燥が、筋肉を緊張させやすくなりますので、当たり前かもしれませんが、♪秋の夜長は♪と言われるだけあって、冷暖房の要らない過ごしやすい季節、夜にデスクに向かいやすくなるので、残業、夜更かしなどをする人が増えるのも原因かもしれません。

そんな時に足を診ますと、内側のアーチ部に、くっきりとした深いシワが入っている方がいます。この場所は脊柱の反射区に該当しますので、腰痛が出る高さにこのシワが入るのは、当然のことです。ここから足を揉んだりして、腰痛の解消をしていくのですが、すぐに腰痛がぶり返す方がいます。

その場合、腰の施療をだけをするのではなく、少し原因を考えていくことのほうが、意外にも解決が早いことがあります。

例えば、写真に出ているように、内側アーチの中央部であれば、ウエストの辺り、腰椎上部が該当します。
この部分は、不安や恐れ、放棄されることの恐れなどが該当します。

日本の慣用句にも「腰が引ける」などの言葉があるように、これから向かう事に対して、気持ちに不安や恐れがあると、実際に腰がひき気味になり、その部分の筋肉に対して負荷がかかるのです。どうしよう、困った、怖いという気持ちが益々筋肉を固まらせていくのです。

「自分は、大丈夫」「きっと乗り越えられる」「私は愛されている」などとポジティブな言葉をたくさん自分に投げかけてみて下さい。
さらに腰をしっかりと立て、胸を張るような気持ちに切り替えるようにすることも大切です。

この時期の腰痛は、気持ちの表れかもしれません。
腰痛がなくとも、足の内側アーチに深いシワが入っていたら、気持ちが後ろ向きになっている証拠です。♪秋の夜長は♪と夜更かしをするのではなく、早く寝て明日に備えましょう。