少しずつ春が近づいてきますと、なにやら電車の中でブツブツつぶやく人。町の中を楽しそうに大声で歌いながら歩く人、だれかれ構わず怒鳴りつける人……と、ちょっぴり不思議な人が多くなります。

桜の開花に掛けて「Cherryblossom」とか「木の芽時だから……」と言って、見て見ぬふりしてやり過ごしているのではないでしょうか？

冬という寒さの強い時期には心も体も縮こまり固まってしまいがちですが、春の主気は「風」です。凝り固めていたものが、一気に飛び出していくイメージを持っていただければと思います。体調が悪かったり、ストレスが大きかったりしますと、この春の気に振り回されてしまうのです。

逆に冬の間、不摂生をしたり、忙しすぎたりしますと、吹く風に耐えるためのエネルギーが十分ではなく、少ししかないエネルギーを吹き飛ばされ、気が抜けたような、眠気が抜けない、といった状態になるようです。

こんな時も、足裏にはこっそりと、その精神状態を表すサインが出ています。

• ・躁状態のような場合や、落ち着きがない、またやたらと喋る、というような状態の時、親指が赤くて硬いまま大きく膨らんでいます。足裏をパッと見たときに、やけに親指が大きいなと感じたら要注意。
• ・イライラが止まらない、怒りっぽいというときは、「風の指」と云われる人差し指にタコが出来ていたり、人差し指が下に向いて爪が床に着いていたり。指先に角質があったりと。
• ・やる気が出ない、眠気に襲われ過ぎるという時は、足先に色がない(カカトだけが赤い)状態、親指の腹がスカスカしています。

いずれのサインも、心して丁寧に揉んであげることが肝心です。

親指は柔らかくバランスの良いサイズ、人差し指は健康的にまっすぐ、足裏から見た足先の色はピンクもしくは、カカトと同じ色を呈していること。こうなれば心身は健全な状態に戻ることができるはずです。

自分は、こんな状態にならないから大丈夫という方も、日ごろからこのポイントに気を付けて日々ケアをしていただく事で、春のメンタルを健やかに過ごすことができるかもしれません。またご家族の足、特にお子さんや、寝たきりの高齢者の方などの足こそ、こうなっていないかチェックし、揉んであげる事をお勧めします。